活躍を期待する選手紹介

【テニス】柚木 武(ゆずき たける)さん

【プロフィール】

【プロフィール】柚木 武(ゆずき たける)
1998年9月22日、真岡市生まれ
真岡市立真岡西中学校―文星芸術大附属高校―法政大学
身長196cm、体重95㎏
気分転換はゲーム(特にモンスターハンター)


【実績】

2015年、16年 全国高校総体 男子ダブルス ベスト16
2020年 全日本学生テニス選手権大会 男子ダブルス 優勝


強烈なサーブが武器

 恵まれた体躯から放たれる強烈なサーブは時速200㎞超。来年の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で活躍が期待される有力選手がここにもいます。プロテニスプレーヤーの柚木武さん(22)。法政大学4年時の昨年11月、全日本学生選手権大会(インカレ)の男子ダブルスで見事優勝を飾りました。その輝かしい実績をひっさげ、今年、プロの道に進みました。「まず強いサーブを打ち込んで、その後の相手のリターンを仕留めるスタイルがベースです」
 父親がテニスクラブのコーチをしていることもあって、小学1年の時にラケットを握り始めました。着実に力をつけ、高校は強豪の文星芸術大附属高校に進学。「中学の時、文星の試合を見に行って、自分もここでプレーがしたいと思いました。文星の監督さんにも評価してもらえたこともあって、入学を決めました」と振り返ります。
 栃木県内の男子高校テニス界では足利工業大附属(現・足利大附属)高校が強豪校として圧倒的な存在感を示しており、全国大会に進むにはどうしても倒さなければならない相手でした。柚木さんはここで大仕事をやってのけます。高校2年時の全国高校総体(インターハイ)男子ダブルス県予選決勝で足利工大附のペアを下し頂点に立ちました。足利工大附は男子ダブルスで前年まで県予選10連覇中でした。「決勝のペアは今まで勝ったことのない相手だったのでうれしかったですね」と声を弾ませます。
 その勢いを駆って臨んだ、初めてのインターハイの舞台でも勝ち進みます。8ゲーム先取で勝利となる同種目で1回戦は8-0、2回戦も8-2と完勝します。ベスト8を懸けた3回戦で兵庫県代表のペアに5-8で惜しくも敗れましたが、ベスト16という足跡を残しました。「とりあえず楽しんでプレーできればという気持ちでした。(ベスト16は)納得という思いが半分、『もっとできたのでは』という思いが半分でした」


第10回全国高校総体(インターハイ)の試合にて、背面ボレーを放つ柚木さん。(当時高校2年生)


悔しさバネに成長

 高校3年時も2年連続でインターハイに進みました。「去年よりさらに上を」と意気込んだ大会でしたが、結果は1年前と同じベスト16。悔しさとともに、「もっと強くなりたい」という思いが高まりました。この経験が大学でも競技を続ける原動力となりました。
 大学は学生テニス名門の法政大学に進みました。ここでも頭角を現し、3年時の全日本学生室内選手権大会で準優勝、そして4年時にはインカレ優勝という快挙を達成しました。インカレは準々決勝、準決勝とタイブレークの競り合いを制し、決勝は筑波大学のペアを6―2、7―5のストレートで下しました。「3年時の全日本室内選手権決勝は、マッチポイントの末に負けてしまったという悔しさがありました。今度こそはという思いでした」。当時の試合を伝える下野新聞の記事には、栃木県出身者のインカレ優勝について「数十年さかのぼっても記憶にない。初めてでは」という栃木県テニス協会幹部のコメントが紹介されています。


第88回全日本学生テニス選手権大会(インカレ)男子ダブルスを制し、福田知事(右から2番目)を訪れ、優勝報告をした柚木さん(中央)ら=県庁


もっと上を目指したい

 大学卒業を控え、柚木さんは社会人ではなくプロを選択しました。企業からの誘いもあったそうですが「大学4年間を通じ、年々いいテニスができるようになってきたのを実感していました。『もっと上を目指したい』という一心でした」と強調します。
 今年5月にプロとしての本格的な活動をスタートし、各種大会に出場しています。6月1日現在の日本テニス協会(JTA)ランキングはシングルス136位、ダブルス61位です。東京を拠点に活動しており、試合のない日は連日朝9時から夕方まで、練習を続けます。勝ち負けが収入につながってくるという厳しさもあります。「どの試合も負けられない試合です」と言葉に力がこもります。目標とするプロ選手は上杉海斗選手だそうです。「自分が大学1年の時、慶応大学の4年でした。積極的に前に出るなど、アグレッシブに攻めるスタイルが参考になります」と話します。
 大学以降は東京での生活が続きますが、地元・栃木は今も特別な場所です。「東京に比べ静かなので、帰ってくると気持ちが安らぎます。餃子もおいしいですしね」。とちぎ国体に向けては「自分が現役のタイミングで、地元で国体が開催されるということはなかなかないことだと思います。出場できるように本気で頑張りたいし、出場できればもちろん優勝を狙いたい。お世話になった方にも成長した姿を見せたいですね」と前を見据えます。


2016年4月16日、県高校総体兼関東大会県予選、男子ダブルスで優勝した柚木さん(左)ペア(当時高校3年生)


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